聴神経腫瘍とは
【聴神経腫瘍とは】
聴神経腫瘍は、耳の奥で、平衡感覚に関係する神経を包む細胞から発生し、ゆっくり大きくなる良性の腫瘍です。
大きくなると周りの神経や脳を圧迫します。ほとんどの聴神経腫瘍は片側に発生します。
1〜2ヶ月で急激に大きくなることはありません。
しかし腫瘍は徐々に成長し、大きくなると脳や脳幹を圧迫するようになり、放置しておくと、
顔面麻痺、顔面のしびれ・痛み、歩行障害、ふらつき、意識障害などをきたし、
最終的には生命にかかわってくる病気です。



【症状】
耳鳴りや耳が聞こえにくくなるなどが、代表的な症状。
「最近電話が聞こえにくくなり反対の耳で聞くとよく聞こえる」
「話を聞くとき、良く聞こえる方の耳を前に出して聞く」などの症状がある場合、耳鼻科で聴力検査を受け、
必要な場合MRI検査を追加する必要があります。
また何の原因もなく突然耳が聞こえにくくなる「突発性難聴」で発生することもあります。
その他、めまい、顔のしびれ、顔が曲がったり、物が二重に見えたり、まっすぐに歩けなかったり、
食事や水がむせる、声の調子が低くなる、などの症状は腫瘍が大きくなると現れます。
まれに腫瘍がとても大きくなり、脳脊髄液の流れが障害され 「水頭症」と呼ばれる病気を併発し、
頭痛、嘔吐などを引き起こすことがあります






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