変わらないスタンス
術後1年たって色々考える事はたくさんある。
後遺症や新しい病気・・・何でこうなってしまったんだろう?と思う事もたくさんある。
だけど、唯一変わらない気持ちもある。

このHPを持って、いろんな相談や話を聞いて、私自身、人にアドバイスできる立場ではないという事は
始める前から思ってた。
人それぞれ感じ方や、環境や病状、全てが違うのに、自分と結び付けて考えることができない事を、
私自身が感じてたから。
だから、色んな方達から頂いたメールに対して、私はきちんと答えられていると思った事は一度もない。
私が言えることはしれてる・・・。できることも、何もない。
何より、その言葉にもしも責任があるなら・・・私はそんな責任を負いたくないし負えない・・・と言うのが一番の思いかもしれない。

この1年の間に
「手術してよかったですか?」
「私も手術しようと思うのですが・・・」
「迷っています」
「アイソトープと外科治療どちらがいいと思いますか?」
「メリット・デメリットを教えてください」

などなど・・・
こう聞かれた事が何度あったかわからない。

私自身、いつも考えさせられる質問でもあった。
だけど、強い副作用や腫瘍があるとかの問題がない限り、
誰に対しても同じ事を言い続けたのは・・・決めるのは自分であって自分が納得できる方法を見つけてください!
それだけだった。
私が楽になったから、あなたも楽になるとは限らない!私が後遺症に悩まされてるから、あなたも悩むとは限らない!

私が術後とても楽に暮らしていたなら、きっと簡単に「いいと思うよ!」などと・・・ひょっとしたら言っているかもしれないけれど
言えない自分がいて・・・本当に、相談してる人以上に一字一句・・・何か伝えられる事はないだろうか・・・
そんな気持ちで返信してきた。
実際はもっと簡単に文章にできるのだけど、その相談してきた人の気持ちを考えると・・・
自分が悩んでいた時と重ねてしまい、もっとなんとかうまく伝えられないだろうか・・・・って思った事も一杯あった。

手術を受けて、後遺症に泣いた日のことを忘れもしない・・・
泣きながら手話の本を読んでいた日の事も忘れない・・・
二度と元の生活に戻れないかもしれないんじゃないかと不安と戦った日も忘れない・・・
後遺症や新しい病気に悩まされる日が続いて、泣き言を並べる日が、今も多々ある。
だけど、それらは、私が自分自身で決めた事だから・・・誰の意見でもなく自分で決めた事だから
だから向き合うしかないと思ったし、そうしてこれたと思う。
自分なりに納得して、覚悟も決めた治療だったからこそ、仕方がないと思える。頑張ろう!って思う。

だけど、今から・・・少しでもその危険性がある事に向かおうとしてる人に「いいんじゃない・・・」とは絶対に
言えない。何があっても、誰であっても。
本人が悩んだり、心配してるからこそ、ここにたどり着いたなら、余計に何も言えない。

私以上に最悪な人はもっといるかもしれないし、それがその人に起こらないとは言い切れない・・・

もしも相手がそばにいる仲のいい友達だって、家族にだって、赤の他人だって同じ事を言う。

「向き合うのは自分であって私じゃない。納得できない事や不安が少しでもあるなら・・・
急に進行する病気じゃないのなら・・・自分が納得できるまで嫌っちゅうほど悩めばいい。
何かする事で、必ず楽になると言う事は・・・ないということ・・・、今以上につらい事があるかもしれない・・・
という事もある。それだけは頭のどこかにおいておいてほしい・・・反対も賛成もしない・・・だけど
決めた事なら応援はする」

・・・・それが私の答え。それ以外言える事は何一つない。

このスタンスは、これまでも、これから先も変わらないと思う。
背中を押してほしいと思って相談する人もいるかもしれないけど、私が背中を押す事は絶対にないから
それを求めるなら違うサイトにに行って、相談したほうが良いと思います。





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