テタニー(低カルシウム血症)
私の術後後遺症の中にテタニー(低カルシウム血症)があります。
私の場合、手術時に4つある副甲状腺のうち2個失いました。そのため起こっているのがテタニーです。

副甲状腺とは大きさは4-5mmぐらいで甲状腺の周囲にあり、副甲状腺ホルモンをつくる臓器です。
多くの人は4つ持っていますが、3つあるいは5つ以上もっている人も稀ではありません。
ここでつくられる副甲状腺ホルモンは血液中のカルシウム濃度を一定の範囲内に調節しています。
健康な人では、血液中のカルシウムが減ると、副甲状腺ホルモンが増加します。そうすると、骨に蓄えられている
カルシウムが血液中に溶かし出されてカルシウムが正常な濃度にもどります。
副甲状腺は機能が進みすぎた状態を副甲状腺機能亢進症、機能が低下した状態を副甲状腺機能低下症といい
カルシウムの代謝が正常に行えない場合があります。私は後者です。

テタニーとは血液中のカルシウムやマグネシウムが低下することにより、手足の筋肉に強い拘縮を起こして、
手足が屈曲し数分間持続します。重症の場合、喉頭筋、呼吸筋さらに全身の筋に及びます。
術後すぐは、頭の先からつま先までビリビリと痺れ、口まで痺れていました。入院中は点滴を入れていました。
通常は1週間程度で治まるのですが、私の場合、副甲状腺を失っているので治ることはないかもしれません。
現在は、ビタミンDとカルシウムを飲んでいますが、やはりカルシウムの値が低いときはよく起こります。
足先や、口まで痺れることはまずありません。おもに、手が多いです。
ちなみに、こちらがテタニーが起こっている時の私の手です(笑)

これは、故意に曲げているわけではありません。指先は痺れた状態で、自力で動かせない為、もう片方の手が
使えるときはその手で広げてみるのですが、すぐにこの状態に戻ります。両手が痺れるとどうしようもなくなります(笑)
もちろん、この症状が出たらPCも打てません。すぐにカルシウムを飲み、しばらくすると少しずつ緩和していきます。

このカルシウムが足りない症状は現在術後9ヶ月になりますが・・・いまだうまく調節する事ができません。
カルシウムを飲みすぎているせいか、先日あばら骨の下の軟骨に、勝手に骨が形成されました。
また血管内に骨が形成されたりする事もあるそうで、その場合は血栓になったりするので、注意が必要です。





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