亜全?全摘?残せない?
週明け、病院の相談室から主治医を呼び出した。
これには、主治医もビックリだったと思う(笑)
主治医の顔を見た瞬間、私は泣いてしまった・・・。この日は私の誕生日だった。

で、全摘だと言われた事、細胞診をやった事も知らず、出来ないし危険だとまで言われた事、
今までどの先生も、開けて最悪全摘もありえる・・・という説明だったのに、
この医者は最初から全摘でと言うし、亜全でと言っても全く聞く耳を持ってくれない事を説明した。
で、このままじゃ納得できない!と訴えた。

主治医は、話してみるから・・・と言ってくれた。

その夜、アホ医者は・・・同じ部屋の女の子と私を間違えて「出来るだけ残すようにする」と言ったらしい。
本当にアホだ。
彼女には話をしていたので、すぐに間違えられてるとわかったらしく、二人で「ほんまアホ医者や」と
爆笑したんだけど・・・雰囲気とか感じが似てるなら間違えても仕方がないけど、彼女と私は髪型すら
似てないし、間違えるなんてもってのほか。
患者の顔くらい覚えとけ!って感じだった。
その翌日・・・手術の前日、話をする事になった。

「どうしても残して欲しいって言うならそうするけど・・・」とまだ言うので切れた。
「はなから全摘が嫌だと言ってるんじゃない!例えば開けて最悪なら全摘も仕方がないと思ってる。
けど最悪じゃないなら例え片方でも残して欲しいって言ってるんや」(もうタメ口になってる)
「何でそんなに全摘が嫌なの?」
「言ったよね?数gでも残ったら、治る可能性が数%でもあるって・・・じゃぁ残して欲しいって、その数%に
掛けたいって思うのが普通じゃないの?」
「そうか・・・。じゃぁ直接言ってくれれば良かったのに・・・」
「言ったやん。けど細胞診やったのにやってないとか、危険とか言われて、無理の一点張りやったやん。
不安になって当然じゃない?だから主治医に相談したんや」

・・・すると、赴任してきたばかりでカルテもきちんと見てなかった事、説明が足りなかった事
謝りよった。で、全摘は自分だけの判断ではなくもちろん他の先生と話した上で
その方向でってなった事だったけれど、もし術中の検査で悪性じゃなかった場合は残す方向で
手術すると言うことになった。ただし、左はやっぱり難しく、これは右側だけの話。

アホ医者め!!

・・・とりあえずクリアになったものの・・・何だか気持ちはクリアどころか、コイツで大丈夫か?って、
この先に大きな不安を抱えたまま翌日手術・・・になった。

この話し合いの後、主治医にお礼の手紙を渡したら、その後病室に来てくれて、
「ちゃんと話できた?」って聞かれ「はい」と答えたけど・・・気分はやっぱり微妙だった。

ただ、本当に主治医がいてくれて、話聞いてくれて良かった・・・と思った出来事。
この時はまだ、この先に続くさらなる出来事でまだまだ何度も主治医を頼る事になるなんて
想像もしてなかったんだよね・・・。




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