あんた誰?
耳鼻咽喉科の最初の医者は『T』だった。
その医者が辞めて、担当医は『K』先生になった。
安心していたのもつかの間・・・入院してベッドに書いてある自分の名前の下・・・
主治医と書かれた名前は『 I 』になってた。何かの間違いか?と思った。

夕方、内分泌の主治医が来てくれ、担当の先生は誰になった?と聞かれ・・・
「さぁ・・・Iって書いてあるんですけど・・・」と答える。
先生も「?」ってリアクションだった。

夕方、家族への説明があると呼ばれて行くと・・・見た事もない医者。
"あんた誰?"・・・って感じだった。
噂では聞いてた、赴任してきたばかりの医者だと思った。歳も私と同じくらいか、それより若くも見える。
頼りなさげ。

案の定・・・手術の説明も頼りないと言うか・・・
特に何かを使って説明するでもなく、淡々と後遺症などについて語る。
私は、もちろんこんなHPを持っているだけに、後遺症や合併症については理解していたけど
初めて聞いた親は、可哀想に固まっていた。

そして一通り説明して、言った言葉が「全摘になります」だった。
私は反論した。
「なぜですか?」と言った私に、この医者は言った。
「悪性の可能性も高いし、腫瘍も大きく場所も場所なので全摘する方がいい」・・・と。
「出来る事なら亜全にして欲しい」と食い下がるも、「難しい」の一点張り。
「片方だけでも何とかならないのか?」という言葉もすぐにかき消された・・・。
さらに副甲状腺も取るかも・・・と言われ、さすがの私も固まった。
言っている事の筋も通ってないし、何だかごまかされてる感じがして仕方がなかった。
私は何も知らない患者じゃないから、この医者の説明が変だと最初から思ったんだ。

そして・・・コイツは言った。
「現状では細胞診も出来ないし、危険だから・・・」
私は????だった。
「っていうか、細胞診やりましたけど・・・。で、良性だったし」と言った私に
「え?細胞診やったんですか?いつ?」
「ついこの前ですけど・・・」

知らなかったんだ。コイツ・・・。不安を通り越して呆れた。これ以上話すことも無駄だと思った。
私は、週明けに自分の主治医に話をしようと心に決めた。このままじゃどう考えても納得できない。





inserted by FC2 system