葛藤の日々
ブログもリアルタイムも少し休んだ。大事な仲間にも一切コンタクトを取らず引きこもった。その訳。

10年という期間を治療にあてた昔、自分の病気について調べた事もなく、教えてもらうこともなく
ただ薬を飲んでいたら治る病気なんでしょ?と思っていた。医者や病院への不信感が募る出来事も
何度かあった。

治療中断した8〜9年間、色んな事があったけれど、救急車で運ばれた日、それが甲状腺から来ていると
言われ、また病院に通いだしたけど、昔と同じ・・・不信感が募った。半年通って決めた事・・・
日常生活に支障がない限り、病院へは何があっても行かない。って事だった。
どんな状態の時も、信頼できるお医者さんに出会っても、変わらない思いだった。

30歳を過ぎて、甲状腺の大きさに変化があることも気付いてた。ものも飲み込み難くなり
十分に日常生活に支障があったかもしれない。それでも、病院へ行こうとは思わなかった。

人に指摘されたりする事が増え、仕事を首になったあの日、初めて病院へ行かないと・・・と思った。
ネットを始めて10年近くなるけど、甲状腺の事を調べ出したのもとても最近の事で
こんなにたくさんの同じ病気の人やそれ以上に闘ってる人がいることにも驚いた。
みんな頑張ってる・・・私もこのままじゃダメだと思った。

病院も医者も自分で決めて、ようやく治療再開できた。
これから頑張っていこう・・・自分がそう思えたように、誰かが思ってくれればいいと、HPを作った。

自分の体が楽になっていくこと、それは長い時間当たり前にしんどかった時間を忘れさせてくれる事で
何より嬉しい事だった。検査の結果を教えてもらえる事は私にとって当たり前ではなかったから
その結果で、一喜一憂した。
よぉし、頑張るぞぉ!といつも思った。
手術を受ける事になり、耳鼻咽喉科でと聞かされた時、かなり不安になった2度目の診察日。
調べてた中、それは合併症や後遺症の確率が上がる事なのは間違いない・・・という事だった。
専門の外科医が手術する場合と耳鼻咽喉科が手術する場合・・・
後者は確率が3倍になる・・・運や不運で片付けられない現実。

HPやブログに来てくれる人の言葉にも振り回された。
「運ですよ。」「私は耳鼻科でやりました大丈夫でしたよ。」「私は専門外科医が良いと思う。」
「低下の方が楽ですよ」「薬なんてサプリ感覚で飲めば苦痛じゃない」

何が当たり前で何が楽か・・・人それぞれ違う。健康なら毎日何年も薬を飲むこともない。
低下の症状だって人によって違う。

病気になって、当たり前だと思えた事は何一つない。

まだ何も進んでない、寛解もしてない。なのにリアルタイムで書いてる事が間違ってるんじゃないか・・・と
思ったりもした。過去に遡って書けば人にとやかく言われても笑って流せるけれど、現状では無理だし、
手術に関しては特に簡単に言ってんじゃぁない・・・と思う事も多かった。
細胞診の結果が、もしも黒なら手術が終わるまで何も書かないでおこうと決めてた。

治療再開から3ヶ月。
全てクリアではなかったけれど、自分なりに主治医への信頼もできるようになり、いくつかの不安や
躓きも、コントロールしながらここまでうまくやってきた。
あと少し・・・。どうか耳鼻咽喉科の先生が信頼できますように・・・それだけを願ってた。
目の前に現れた人は、自分が医者として一番信頼できないタイプどころではなく、人として
最悪だと思う人だった。忘れていた過去が蘇った。

保護を受けて治療してる今、羨ましいと言われても、それによる制限はあまりに大きい。
数少ない選択肢の中から選ばないといけない・・・。耳鼻咽喉科での手術になると聞いた日も、
この医者に会った日も、調べたって、何したって答えはいつもここに辿り着いた。
"任せるしかない・・・選べない。そんな立場じゃない・・・"

言葉には簡単に出来るけれど、納得しているかと聞かれたら、全く自信がなかった。
それでも、気持ちを切り替える努力・・・大丈夫!と、ずっと自分に言い聞かせてきた。
万が一があっても乗り越えてみせる・・・って。

なのに、考えれば考えるほど、納得できない気持ちが増えた。
これでいいのだろうか?本当にこれでいいの?自分は間違ってないのか?後悔しないか?
他に方法はないのか・・・どうしたら良いのだろう・・・1日中、何日も考えた。悔しくて仕方なかった。
何度も訳もわからず泣けてきた。

あげればキリがないけど、色んな事を考えた。
色んな事を色んな方法で調べた。抜け道があるはずだと・・・。
人に相談しては、そんな方法もあるのか・・・とまた繰り返し考えた。
だけどどれも『最善』ではない気がした。

面倒くさいと思ったりもした。もういっそこのままほっとけばいいじゃん・・・と思ったりもした。
薬を飲まなきゃ、数値も下がらない、手術も出来ない、その間考えられる・・・とか、
全部投げ出しても、前に戻るだけならどうって事ない・・・みたいな気持ちにもなった。

とにかく一杯一杯で、前向きでもなかったし、これじゃ役に立つことなんて書けない・・・と、
励まされてる部分も大きいけど、やっぱり振り回されてる部分も少なからずあったし、
かなり神経質にもなってたので、ネットから離れて考えようと決めた。

表現できない悔しさと、この先どうするっていう不安と、何で?っていう疑問、自問自答を繰り返して
薬を捨てちゃおうかとも思った日もあったけど、
やっぱり、この3ヶ月やってきた事を無駄には出来ない・・・って思った。
もちろん捨ててないし、飲まない日もなかった。

結局、『最善』の答えは出ないまま、悩めば悩むほど、もっと細かい根本的な部分・・・
自分がクリアしてきたはずの部分まで疑問だらけになって、1から調べなおした。
それでも納得できない事もあった。
・・・ひとつ、ひとつ紙に書き出した。びっくりするほど多かった。
主治医を信頼してると言いながら、どれも「なぜ?」とは聞いてこなかった。
"こんな事を聞いて、嫌な患者だとか面倒くさいと思われたら嫌だし、自分で何とかできる。
こんな事で今の主治医との関係が変わったら嫌だし"・・・って思ってきた事にも気付いた。
自分が無難な患者でいることで、嫌な思いをする事はない。二度と傷つかないように・・・。
そして何より今回は、保護を受けて治療している引け目があったから余計に聞けなかった。

もう限界だった。これ以上言い聞かせても、納得なんて出来ない。諦めたくもない。後悔もしたくない。
遠慮してる場合じゃない。とにかくこのままでは手術は出来ない。

伝えなくちゃいけない。
主治医と話し合って、クリアになればそれは一番Bestだし、手術も受けようと思うけど、
もしも、このまま他の方法が見つからず、何一つクリアできなかったその時は、働いて保護を止めて、
治療を一時中断しても、もう一度1からやり直そうと思う。
保護を受けたまま、ここがダメだから他の病院へ行こうとも思わないし、行きたい病院もない。
初めて自分で選んだ病院と主治医を信じてる。保護をやめ、治療再開して他の病院で専門の外科医に
手術してもらっても、その後はここで診てもらいたいと思う。時間がかかっても、それが『最善』だと思ったし、
何らかの答えが明日出ると思うから、今日まで待ちました。


2週間すごく長くて、こんな悩むのもほんとに珍しいし・・・しんどかった。
今日の今日ギリギリまで出せなかった答えだったし、多分まだまだ悩むこともあると思う。
けど温かく見守ってくれたみんなに本当に感謝してます。本当にありがたいと思いました。
結果はまた報告します。




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