副甲状腺とは、甲状腺組織の裏にある米粒サイズの臓器で通常は左右に2個ずつ計4個あります。
副甲状腺は84個のアミノ酸からなる副甲状腺ホルモン(PTH)を産生し、分泌します。
このPTHは骨、腎、小腸に作用し、カルシウム濃度を調節します。骨では骨吸収促進など、腎ではカルシウムの
再吸収促進など、小腸ではビタミンD3によるカルシウム吸収促進などが行われます。これらの作用により
血中カルシウム濃度は一定に保たれています。
副甲状腺の病気には甲状腺と同じように
亢進症と低下症があり、その治療法も違います。外科的治療などが必要になってくるのは亢進症です。
今回は低下症についてです。
副甲状腺機能低下症には 特発性副甲状腺機能低下症・・・PTHの合成あるいは分泌が不全になる場合
偽性特発性副甲状腺機能低下症・・・異常なPTHホルモンを産生・分泌している場合
偽性副甲状腺機能低下症・・・PTH受容体以降の過程に異常があり PTH作用が発現しない場合
続発性副甲状腺機能低下症・・・手術や放射線で副甲状腺を取ってしまったのや、腎機能低下、低マグネシウムによるもの。
症状、検査、治療はおおよそ「特発性」と同じ。(これが私の場合です)
これらの病気の原因
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