リンパ球数

リンパ球には大きく分けて、Bリンパ球、Tリンパ球、ナチュラルキラー細胞の3種類があり、
すべて免疫系で重要な働きを担っています。Bリンパ球が少なすぎると、形質細胞が減少し、抗体の産生が低下します。
Tリンパ球またはナチュラルキラー細胞が少なすぎると、ウイルス、真菌、寄生虫などの感染を制御しにくくなります。
重度のリンパ球減少症があると感染を制御できなくなり、命にかかわることがあります。
リンパ球数が減少しても、白血球の総数が大きく変動することは普通はありません。
エイズの原因ウイルスであるヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染など、
さまざまな病気や病態で血液中のリンパ球数が減少します。
また、強いストレスを受けたとき、プレドニゾロンなどのコルチコステロイド薬を使用しているとき、
癌の化学療法や放射線療法を受けているときなどにも、リンパ球数は一時的に減少します。

正常値:30%〜40%
上記は、白血球1マイクロリットルに含まれる正常値です。
正常値の計算方法は、白血球数×上記正常値の%です。
↑高い↑ ↓低い↓
百日咳
伝染性単核症
結核
梅毒
リンパ性白血病
バセドウ病
エイズ
癌(白血病、リンパ腫、ホジキン病)
慢性感染症(粟粒結核など)
遺伝性疾患
関節リウマチ
一部のウイルス性感染症
全身性エリテマトーデス
再生不良性貧血
免疫不全症候群
照射腺照射
抗がん剤投与
免疫異常
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